
Agreemint(アグリミント)社は、「スピーディで柔軟な契約プロセス」を提供している。

グローバル化とIT化が加速する中、それに対応するための規制の整備が急務となっており、契約における課題も複雑化している。課題としては、個人情報をはじめとするデータ保護におけるプライバシーと、その明確性の改善要求が高まっていること。そして基本契約の条件や保証、その他免責事項などの変更に対するユーザーの同意を証明する必要性などが含まれる。
遵守されなければ、企業に罰金や差止命令が課せられ、企業イメージの低下は避けられない。訴訟にまで発展すれば多大なコストがかかるため、ユーザーの声に耳を傾け不満を低減する必要は常にある。
Agreemintは、契約書に記載されている内容をユーザー(社内外を問わない)が自由に設定できるよう改良することで、業務フローを大幅にスピードアップさせる。また、同社のAIは、それまでのパターンを把握し・分析して瞬間的に解を導き出すことで、将来の契約をより迅速に行えるようサポートする。
スタートアップ バリュー「今日のビジネスマンは、文章を強調させる赤線1つを同じ価値として見ています。 しかし、現実にはそれらのニーズには異なる価値があります。あってもいいもの、なくてはならないもの、何か他のものと交換できるものなど様々な階層に分類することができるのです。これは社内でも社外でも起こりうることで、これを解決するのがAgreemintです」
Peter Graham
ワンクリックで署名の同意とステータスを取得
迅速なClickWrap機能により、ポリシーや規約の文言を簡単にアップロードし、ユーザーが同意したかどうかを確認し、デジタル署名によって遵守を証明する。 これらはすべて使いやすいダッシュボードに記録され、選択したCRMに投稿できる。
スマートな交渉
ドキュメントの交渉が増えると、アグリミントではユーザーがドキュメント内の特定の赤線マークなどで取引に優先順位をつけることができ、AIがリアルタイムで最適な解決策を導き出す。
- 既存の契約書をドラッグ&ドロップ、レスポンダーにURLリンクで送信可能(添付ファイルは不要)
- 追跡されたスマートフィールドは、CRMにリアルタイムで自動同期
- 契約書のテンプレートに後からデータやシステムのトラッキングが簡単
- 特定のセクションでユーザーに編集権限と閲覧権限を付与できる。長期的な安全性とコンプライアンスを確保
- 優先順位、ペルソナ、部門、トピックなどで検索可能
- ドキュメント内の権限コントロールを素早く作成。誰が署名、編集、転送、コメントできるか、どこで共有できるかなど。従来のメールワークフローよりも大幅に回覧時間を短縮
- ドキュメントを残す必要が無い。非公開、公開、ユーザーへの直接送信が可能なメッセージ用のプライベートスレッド(Slackのようなもの)を作成する機能有り
- ユーザーが設定した既存のワークフローの中で簡単に作業ができるように、APIまたはサードパーティのプラグインを用意
契約書作成&分析ツール
各取引シーンに応じて最適な契約書を提供。第一線の営業やマーケティング担当者はコーディングの知識を必要とせず、ポイント&クリックで最適な契約書を作成できる。
また、契約におけるトレンドの把握も条文レベルで可能。Agreemintのブロックスタイル(GraphDBを利用したコンピュータ上の契約書)を使用することで、セットアップ時、交渉時、クロージング時のいずれにおいても価値のある分析が行える。
社名:Agreemint/アグリミント
設立:2018/4 サンフランシスコ US
創業者:Peter Graham, Christopher Boyce
資金調達:非公開(シード)
分野:契約書作成プラットフォーム
(Photo: Agreemint, https://www.agreemint.com )