
aquama(アクアマ)社は、水(H2O)を電流によって酸素(O2)と水素(H)に分解し、環境にやさしい除菌洗浄液、消毒薬や洗剤を製造する加水分解プロセスを提供している。
COVID対策に加え、高まる感染症対策に貢献する洗浄&消毒ソリューションとして注目を集めている。

洗浄技術を向上させる上で、環境負荷への取り組みは世界レベルで必須となっている。
2013年にスイスで設立されたaquama社は、水と塩と電気だけで構成される洗剤・消毒液を開発した。この加水分解プロセスを用いることで、個人もプロの業者が行うように水を洗浄することができる。
aquamaは、毒性含有の危険性のない洗浄を低価格で実現した。
洗浄の分野で注目を集めているaquama社、そのバリューを創業者のWilly Lionel Pomathios氏に取材した。
スタートアップ バリュー製品の特徴について教えてください。
Willy Lionel Pomathios氏(以下、ウィリー):弊社は、水を電流によって酸素と水素に分解する加水分解プロセスを使用しております。
このプロセスは環境にやさしく除菌洗浄液や洗剤を製造でき、2世紀以上前から知られていましたが、これまで安定化されたことはありませんでした。
弊社製品はこの安定性を最長で6ヶ月間持続させています。水の消費量、二酸化炭素排出量、有害化学物質の使用量を削減できることに加え、100%生分解性のソリューションを提供します。
aquamaのモバイルアプリを利用して、セルフサービスマシンでスプレーボトルの補充をすることができます。Freedom® Sは洗浄&消毒液を自分で作りたい、個人使用向けの製品です。

また工業用として、1ヶ月に最大3,200リットルを生産するFalcon R®があります。その上には最大7,500リットルを生産するHogeron®もあります。

創業のきっかけは?
ウィリー:色々なキャリアを積みあげていく中、2006年に息子が誕生し、私の価値観は大きく変わりました。地球温暖化によって子どもの命が脅かされている現実を目の当たりにし、私は未来を変える挑戦を始めたのです。
2013年、私は熱意に満ちた素晴らしい専門家チームに恵まれ、aquamaを誕生させることができました。エコロジカルで経済的かつ効率的な洗浄&消毒ソリューションをすべての人に提供することを目的に加水分解装置を発明しました。
実績を教えてください?
ウィリー:aquamaは、世界で初めて洗剤と殺菌剤を一体化した加水分解製品を発売した企業として、Mass-Challenge Switzerland 2020にノミネートされ、その功績が認められました。
業務用から家庭用まで幅広いニーズに対応できるよう様々な機種を揃えており、ジュネーブ国際空港のような国の施設、その他多くの企業や一般家庭で使用されています。
ライフサイクルアセスメント(LCA)が今年(2022)1月行ったaquamaの温室効果ガスの排出の分析等、ISOに準拠するのは当然のこと、CO2削減対策には積極的に取り組んでいます。

ライフサイクルアセスメント
未来に向けてどのようにお考えでしょうか?
aquamaの存在意義について要約したyoutube動画をご用意しましたのでどうぞ拝見してください。我々の地球環境を、少しでも改善できるよう未来に向かって共に歩いていけるパートナーはいつだってウェルカムです。
aquama公式チャンネル
社名:aquama
設立:2013 スイス
創業者:Willy Lionel Pomathios
資金調達:470万ドル(シリーズC)
分野:洗浄技術
(Photo:aquama, https://aquama.ch/fr/)