
Ballet(バレット)社は、誰でも簡単に扱える特許取得済みの暗号資産ウォレットを提供している。
2014年、12万7000人の顧客に対し470億円相当の被害額を出したマウントゴックス事件を皮切りに、取引所へのハッキングが度々クローズアップされ、その度に暗号通貨への安全な保管がいかに重要かも取り沙汰されている。

カストディアンによるストレージ(保管)サービスでは、資産を管理するためユーザーは複雑なアカウント登録の手続きが必要になる。オンラインウォレットは設定や使用が難しく、常にハッキングの危険にも晒されている。
一方、電子ハードウェアによるコールドストレージは安全性は高いものの、使用法やメンテナンスが難しいという問題がある。さらに、ユーザーのミスによって資金が一瞬で失われることもある。
これら難易度の高い既存の暗号資産保管ソリューションが、暗号資産への投資を躊躇させる大きな参入障壁となっているともいえる。世界は簡単かつ安全で、大量導入に適した保管サービスを求めている。
BalletのREALシリーズウォレットは、世界で最も簡単な暗号通貨ストレージソリューションを目指している。

技術的なスキルに詳しくない人々でも、暗号資産を簡単に、安心して扱える「物質的な」ウォレットである。
Ballet社は現在、トークン/NFTプロジェクトのために、カード表面にNFT独自のイメージやロゴを配置する、カスタマイズ可能なBallet Walletカードをリリースする準備を進めている。詳細は後日発表するという(2021/12/6)。
また、プロジェクト拡大のため、日本とのパートナーシップも積極的に結んでいきたいとのことだ。
スタートアップ バリュー箱から出してすぐに使用可能
Balletの主力製品である暗号通貨ウォレット「REALシリーズ」は、セットアップが不要、アカウントのサインアップやパスワードを覚える必要もない。つまり箱から出してすぐに使用可能である。世界で最も使いやすい暗号資産のウォレットを目指している。
最も重要なことであり、多くの暗号資産保有者を悩ます、24語の面倒なウォレットシードを書き留める必要もない。
分散化を考慮した安全設計
エンドユーザーだけが秘密鍵を完全かつ独占的に管理でき、デジタル資産へのアクセスが可能。REALシリーズのウォレットは、BIP38(ペーパーウォレットに適した暗号化秘密鍵)というオープンな業界規格に基づいて作られているため、ユーザーの資金が独自の規格にロックされることはない。
また、Balletウォレットは、コンピュータチップや電子回路を必要としないよう、意図的に設計されている。コンピュータチップや電子回路は、電子的・オンラインハッキングの温床となる可能性があるからだ。
プレゼントできるウォレット
BalletのREALシリーズのウォレットは、ユーザーの暗号資産を物理的に表現するように設計されている。高級感のあるステレンス製のデザインとなっており、大切な人へのプレゼントにも最適だろう。
ウォレットは、改ざん防止用のQRコードシールとウォレットパスフレーズのスクラッチオフで保護(画像参照)されている。ステッカーとスクラッチオフが無傷である限り、暗号化された秘密鍵とウォレットパスフレーズは安全であり、権限のない第三者に流出されないことが保証される。

社名:Ballet
設立:2020 ラスベガス US
創業者:Bobby Lee
資金調達:300万ドル(シード 2019)
分野:暗号資産用ウォレット
(Photo: Ballet, https://www.balletcrypto.com/ja/company/)