
Black Sheep Foods(ブラックシープ・フーズ)社は、「環境にも健康にも優しく美味しいラム肉を始めとしたジビエの代替品を作る植物性食肉」を提供している。

「Grand View Research」によると、世界のエンドウタンパク市場規模は2021年の2億4,000万ドルから、2028年には5億5,490万ドルに達する予想されており、成長産業として投資家から注目を浴びている。
Black Sheep Foodsが研究の対象にしたのは、肉の謎を解き明かすことであった。つまり「なぜ肉はそのような味がするのか」、どうすれば植物性の良さを肉のような美味しさに結びつけることができるのか。それが野生動物の食生活から考え、人間と同じように考え、それが環境問題の解決にも自然と結びついたとのこと。

市販の肉をより美味しくするだけでなく、今まではその希少性から限られた富裕層しか食べられなかった希少品種の肉の民主化は、多くの消費者にとって、新たな味の広がり提供している。
他では手に入らない、最も美味しい希少種や野生の肉を再現するエキスパートであり、 大豆たんぱく質、ココナッツオイル、天然香料を原料とし、分析化学的手法を用いて代替肉を製造する。
創業者のSunny Kumar(サニー・クマー)CEOによると「現在スーパーの店頭に並んでいる肉は、最も美味しいからではなく、最も工業化しやすいから選ばれたものです。市販の動物肉を真似るのではなく、より美味しくすることで、植物性食肉の普及を促進したいと考えている」とのこと。本物以上の味を追求すると同時に、環境にも配慮している。

より美味しく
食肉加工のために動物を産業化することと、ステーキ、ローストビーフ、ラムチョップ、ハムなどの美味しさとは、逆の関係にある。人間と同じように、動物も自分が食べたもので健康や健全さの価値が上がる。そして、自然の中でのびのびと草を食むことができる動物は、より良い味を生み出すのである。
ラム肉のフレーバーについては、独自の分析化学的手法を用いて、ラムらしさを生み出すキーとなる化合物(肉の味の理由)を解明し、植物性の肉を現在入手可能なものよりも美味しくする方法を開発した。ブラックシープ・フーズでは、独自のフレーバーミックスを開発しただけでなく、それを実現するために肉のような食感を作り上げた。自然の力を借りて、植物を使って肉の構造を再現する。

食肉産業がもたらす環境負荷を軽減
食肉産業が環境に与える破壊的な影響を軽減することはブラックシープのミッションの核心である。最も一般的に飼育されている動物の中でも、ラム肉は水の消費量、土地の使用量、環境悪化の点で最も地球に負担をかけている。責任あるフードシステムの構築に向けて、ブラックシープのラム肉を食べることで、1ポンドあたり358.1リットル以上の水を節約し、0.04エーカーの土地の保護、14.5kgの二酸化炭素排出量を削減する。
栄養
植物性肉の調理時間と温度、熱への反応は通常のラムのひき肉と同等。普通のラムと同じように、パリッとした焼き目がつき、うっすらとした脂身と独特の香りが楽しめる。ブラックシープのラム肉は高タンパクで、1日目安摂取量の40%に相当する18gを含んでいますが、コレステロールは100%含まれていない。さらに、グルテン、大豆、乳製品、抗生物質、ホルモンも同様に含まれていない。ハンバーガー、キョフテ、ラグーなど、ブラックシープフーズのラム肉はキッチンでの用途が非常に広いのが特徴。
購入できるのは、12オンス4つ入りパック、グリル用パック(1/2ポンド、パテ20枚)、コンボパック(12オンスパック2枚、パテ10枚)がある。
成分

水、組織化えんどう豆由来プロティン、高オレイン酸ヒマワリ油、精製ココアバター、精製ココナッツオイル、メチルセルロース(2%以下)、マッシュルームエキス、天然フレーバー、米タンパク質濃縮物、塩化カリウム、米デンプン、塩、ビートルートジュース、ザクロエキス、野菜ジュース、着色料、アセロラチェリー果汁パウダー、アスコルビン酸、チアミン塩酸(ビタミンB1)、ナイアシン
社名:Black Sheep Foods/ブラックシープ・フーズ
設立:2019/6 サンフランシスコ US
創業者:Sunny Kumar, Ismael Montanez
分野:植物性食肉メーカー
(Photo: Black Sheep Foods, https://blacksheepfoods.com )