
Code Inspector(コード・インスペクター)社は、「ソースコードを分析・問題点を明らかにして技術的負債を軽減するためのプラットフォーム」を提供している。

多くの開発者によってプログラミングされたコードには、それぞれの開発者のクセが現れやすいため、企業またはチームでコードをレビューし問題点を明らかにする作業が必要になる。レビューのためのリソースを割り当てることや、レビューそのものの負担が大きいことが課題となっている。
Code Inspector社のコード解析プラットフォームはプルリクエスト(ソースコードの変更箇所をわかりやすく表示するなど)を効果的にし、コードレビュー(第三者によるソースコードの査読)とバグ修正を自動化することで、開発者がコード作りに専念できるようサポートする。
同社は10以上のプログラミング言語の重複、違反、セキュリティ脆弱性を検出することで、Github、Gitlab、Bitbucket上でのコードレビューを自動化するコード解析プラットフォームだ。コードの品質向上を目指し、将来に影響を与える技術的負債を簡単に管理することを可能にする。
創業者のJulien Delange(ジュリアン・デランゲ)CEOは、TwitterやAmazon Web Servicesで技術リーダーを務め、カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所の上級技術スタッフ、欧州宇宙機関のソフトウェアエンジニアを歴任。著書には『Technical Debt in Practice』(マサチューセッツ工科大学出版局)がある。
Code Inspectorは、Techstars Boulder2021年アクセラレータ・プログラムに選ばれた。現在サービスは11,000人以上の開発者と670以上の組織に利用されている。

開発者の時間を20%短縮
コードを分析、コードレビューを自動化、コーディングの不具合を自動的に修正する。すべてのコミットとプルリクエストから、ユーザーのプロジェクトにおける最も悪質な欠陥を明らかにすることで、技術的負債を管理できる。
開発者が技術的負債に優先順位をつけられるようサポートし、時間を最大20%短縮する。100%オープンAPIなので、ユーザーのツールやワークフローとCode Inspectorのエンジンを統合できる。

技術的負債の管理
- コード品質スコア:業界標準と比較して、コードの健全性を評価する単一の指標。
- コストの見積もり:技術的負債のコストを時系列で追跡。
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主な機能
- コミットやプルリクエストをするたびに、セキュリティ脆弱性、重複、違反、ホットスポットを自動検出。
- GitHub、GitLab、BitBucketのリポジトリとのシームレスな統合。
- コード品質を向上させ、技術的負債を管理するための明確で実用的なメトリクス。
- CI/CDワークフロー(Jenkins、Travisなど)と統合するAPIセット。
- C、C++、Go、Java、JavaScript、TypeScript、Shellscript、Scala、Python、PHP、Rubyなどのマルチ言語に対応。
- 統計情報をチームと共有、プロジェクト全体でコードの可視性を最大限に高める。
社名:Code Inspector
設立:2019/1 サンフランシスコ US
創業者:Julien Delange
資金調達:12万ドル(プレシード 2021/1)
分野:コード解析プラットフォーム
(Photo: Code inspector, https://www.code-inspector.com )