
ダニエル・ブロック氏は新興国での不動産購入における信頼性に関する課題を解決するために設立されたセソグローバル社(ナイジェリア)の創業者。
ブロック氏は、ミシガン大学に在籍した後、ビットコインやブロックチェーンに関する様々な組織に籍を置いた。ガーナ政府との不動産市場をデジタル化するための研究プロジェクトなど、アフリカと共同プロジェクトを進めるうちに、アフリカ市場を魅力に感じ、本拠地をアメリカから移す。
Leader's Viewpointスタートアップ創業のきっかけ
セソグローバルの前には、世界初のビットコイン取引所の一つであるBitboxの創設メンバーであり、国際的に大学をまたがる BEN (ブロックチェーン教育ネットワーク)の創設者として、ブロックチェーンの発展に尽力してきました。テクノロジーを使って人々に力を与えることは私の情熱となっており、ブロックチェーンはそのための素晴らしいツールです。
非営利団体を通じて、私はアフリカの学生たちと協力してイベントを開催するようになりました。私たちは、信頼に基づいたプラットフォームを構築することに好奇心と大きな可能性を感じ、新興市場不動産のゲームチェンジャーとなり得る土地登記ソリューションに着手しました。
メインサービスとそれが社会に与える価値
セソグローバルのメインサービスは、不動産マーケットプレイスと不動産ポートフォリオ管理ソリューションです。当社は、すべての物件が検証されたマーケットプレイスを提供する初の企業であり、住宅ローン専門金融機関や法律事務所といったパートナーを通じて追加サービスを提供しています。
不動産業界では不正行為が非常に多いのですが、私たちのサービスによって、購入者は信頼して購入できます。当社の管理ソリューションにより、不動産開発業者、エージェント、そして政府はブロックチェーンベースのレジストリにポートフォリオをデジタル化することが可能で、市場においてドキュメントを保護し、信頼性の向上が望めます。
スタートアップにおいて最も重要なこと
スタートアップの成功には様々な要素が必要ですが、その中でも心を強く持つことが一番重要だと思います。その上、特に新興市場ではインパクトが成功の鍵となります。
(取材=宮尾卓志 写真=Seso Global)