【Ello】読書で子どもを成長させるAIコーチ

Ello

Ello(エルロ)社は、「子どもの本の読み上げを聞き、やる気を向上させるバーチャル読書コーチ」を提供している。

一般的にリーディングアプリは子どもに対して文字認識などのスキルを教えるか、読み聞かせをする。これだけでも学習効果は高まると思われるが、多感な子供に対して受動的なリーディング勉強だけでは不十分な可能性がある。

「他のアプリは話すが、エルロは聞く」とエルロ社は差別化を一言で語る。エルロでは親、先生、読み書きの専門家などと一緒に読むのと同じように、子どもが自分で声を出して読む。これにより、自発的で効率的な学習法が望める。さらにそういった自発的な学習成果を褒めることで、子どもの学習効果がさらに飛躍するとエルロはいう。日本の子ども英語教育にも有効ではないだろうか。

音声認識と適応学習技術を使用して、子どもにとって重要な読書スキルを身につけさせ、読書を好きになるように変えていくエルロは、世界初のAI技術として特許出願中である。

スタートアップ バリュー

毎月5冊

毎月、子どもの読書レベルや興味に合わせて、5冊の本を届ける。エルロと共に本を読み、必要なものは残し、不要なものは返却する。

熱心な読書家に変える

本物の本と触れ合うことで、電子書籍のように子どもが他のアプリに気を取られず、集中して楽しく好奇心を養うことができます。

Catalin Voss CTO

子供がエルロに読み聞かせ

ボックスから本を選び、iPadアプリを開く。エルロが最新のテクノロジーを駆使して、子どもの音読をフォローする。

読書は学習の入り口

小学校3年生の終わりまでに十分な読書能力がない場合、高校を中退する可能性は2倍になります。小学校1年生の時に読み書きが苦手だと、小学校4年生になっても読み書きが苦手なままである可能性が4倍になります。

Tom Sayer CEO

やる気を引き出す

エルロはテキストに命を吹き込むかのように読書の学習効果を高め、エビデンスに基づいたコーチングで子どものスキルを向上させ、成長思考を励ましてモチベーションを持続させている。

今こそ読解力を

毎日1冊の本を読んでいる子どもたちは、毎年7万8千語多くの単語に触れることになります。米国ではパンデミックの間、スムーズな読解力が通常の年に比べ約30%も遅れています。

Elizabeth Adams CC

COMPANY

社名:Ello/エルロ

設立:2019 サンフランシスコ US

創業者:Catalin Voss, Elizabeth Adams, Tom Sayer

資金調達:15万ドル(シード 2020/5)

分野:教育ツール

(Photo: Ello, https://www.helloello.com )


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