
Eyeware Tech(アイウェアテック)社は、「ヒトが見ているものを3Dで捉えて視線をデータ化するアイトラッキングソフトウェア」を提供している。

自動車やロボット、コンピュータ、携帯電話などは人間の視線から注意、意図、関与などの情報を理解できない。それをサポートするためアイトラッキングシステムが生まれ、グーグルそしてフェイスブックが既に関連スタートアップ企業を買収し、アイトラッキング技術への注目は一層高まっている。
しかしアイトラッキングには超えなければならない壁も存在する。高価なハードウェアが追加で必要である他、小売店などの環境下で商品への視線を検出・分析することができない。ほとんどのシステムが高解像度の赤外線センサーを用いた技術を使用しているが、2人以上は追跡できず、範囲も限られ、キャリブレーション(標準器などを用いた測定)も必須となっている。つまり既存のほとんどは、自然な操作性を実現するユースケースをサポートできず、技術的に限界があった。
アイウェアテック社のアイトラッキング技術では、人間が見ている先を正確に検出しデータを取得する。その情報を用いて視線の対象物となったものを詳しく分析することで、アクティブコンテンツを生成し、人の視線を使ったインターフェースを制御することができる。これはアイウェアテック社が正確に人の目の向きを捉え、視線を追える技術を確立できているからこそなせる業である。
特許出願中のアイウェアテック社のアイトラッキング技術は、その使用用途の広さからインテル、マイクロソフトなどの大手で採用されている。

ヒトの視線を追跡
視線方向を3D座標で測定、正確に検出。AIを使用することで低解像度のデータにも対応、遠距離でも問題なく動作する。1つのセンサーで複数人を同時にトラッキングすることも可能。
ハードウェアに依存しない
2~3D、赤外線を問わず、どのようなセンサータイプでも、すぐに動作。眼鏡・ゴーグル、その他頭部装着用機器も不必要。
多彩な用途
- 視線移動で携帯電話やコンピュータを操作。
- ゲームを指だけでなく視線でもコントロール。プロゲーマーの視線パターンを学習することで、スキルアップに応用可能。
- 自動車のドライバーや乗客の注意を随時検出。
- 小売店での購入意思決定の分析。
社名:Eyeware Tech/アイウェアテック
設立:2016/9 スイス
創業者:Kenneth Funes
資金調達:200万ドル(シード 2019/1)
分野:アイトラッキング
( Photo:Eyeware Tech, https://eyeware.tech )