【Flaist】銀行のDXを活性化するAI

Flaist

Flaist(フレイスト)社は、「金融機関のための中小企業向けデジタルバンキング」を提供している。

フィンテックの発達により、銀行をはじめとした金融機関以外の事業者も金融サービスを提供するデジタルバンキングが主流となりつつある。

24時間銀行サービスが受けられるなどメリットは多いが、銀行側にとってはデジタルバンキング導入によって既存システムがサイロ化してしまうなど、課題も残っている。

よってデジタルバンキングといっても、ぼんやりと変革を求めるのではなく、既存システムを活かしたままシフトしていけるサービスが求められている。

Flaist社の主力製品は、モバイル/ウェブバンキングチャネルに組み込むことができるホワイトラベルソフトウェアで、中小企業向けの融資処理、信用査定、支払い、キャッシュマネジメントなどを完全に自動化。与信から現金化までのプロセスを簡素化する。

Citibank、Mastercard、Standard Chartered、HPE、Oracle、ArcSightなど、数十億ドル規模の組織でエンタープライズプロダクツを構築してきた起業家チームによって2020年5月、米国で設立された。銀行のデジタルトランスフォーメーションの民主化が使命。

スタートアップ バリュー

会話型インテリジェンス

顧客は自然言語でデータやコマンドを入力するだけで、APIが音声とテキストを合成。108の言語と方言に対応。

  • 独自のエンジンを使用して、言語や方言を理解する自然言語ベースの会話ボットを簡単に構築。
  • アプリ内通知やプッシュ通知を使って、様々なユースケースに応じたナッジをユーザーに提供。
  • 文脈解析アルゴリズムを活用して、パーソナライズされたレコメンデーションを提供。

高度な分析

複数ソースからの情報を集約、ビジュアライゼーションやヒートマップを作成することで、より良い意思決定をサポート。新たなパターンやトレンドを把握するためのドリルダウン機能を備えたリアルタイム分析の生成。

フレイストのプラットフォームでは、口座残高、予算、貯蓄、支出パターン、与信限度額など、100種類以上の意図分析AIが利用可能。

学習型コンフィギュレーター

カスタマイズ可能な機械学習ツール。データセットを入力し、特定のニーズ、機能、言語、意図などに合わせてモデルを学習させられる。

COMPANY

社名:Flaist/フレイスト

設立:2020/5 サンフランシスコ US

創業者:Krish Gopalan, Raunak Jain

資金調達:12万ドル(プレシード 2021/1)

分野:デジタルバンキング

(Photo: Flaist, https://www.flaist.com )


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