
GoalProfit(ゴールプロフィット)社は、小売業者がカスタマイズされたインテリジェンス・アプリケーションを構築できるようにするプラットフォームを提供している。
今や日本全国はもちろん、国をまたいでもネットを通せば同じ商品が手に入る時代において、不動産店舗を構える小売業は戦略を考え直すことが重要となってきている。

DX化、インフレ、不確実性の増加など、小売業にとってチャレンジングな要因は増すばかりである。
GoalProfitは、すべての小売業者がビッグデータソリューションを利用できるようにし、ポストコロナ時代の新しい現実の中で生き残るための支援をすることを使命としている。
リテールプラットフォームの分野で注目を集めているGoalProfit社、そのバリューを同社創業者でありAI起業家トップ30にランクインされているMaxim Morozov氏に取材した。
スタートアップ バリューサービスを始めた理由や背景について教えてください。
Maxim Morozov氏(以下、モロゾフ):GoalProfitを支えるテクノロジーは、いくつかの世界的なトレンドや問題に対応しています。
まずデジタルトランスフォーメーションのトレンドは、ITリソースに大きな需要を生み出しました。IT人材は高価になり、求人が困難に。
GoalProfitはローコードです。ほぼITなしで入札データ分析を構築し、ビジネスを変革することができます。
次にインフレです。コロナや紛争などによりお金を刷らせ、アメリカ、EU、日本などで歴史的なインフレを起こします。
価格変動の頻度が高くなっていく中で、コンシューマーコマース企業や小売業者は、どのように今の価格と収益性を管理していくのでしょうか?それはスプレッドシートで間に合うのでしょうか?
GoalProfitは、データドリブンとAIベースの需要分析の中で、事業のサバイバルと利益確保に貢献できると信じています。
長くなって申し訳ありませんが、最後に不確実性のレベルの向上についても触れなければなりません。企業は計画を立てるのではなく、より機敏でダイナミックであることを求められるようになりました。
日本のビジネスにとっても大きな変化だったと思いますが、これからはプランニングという言葉はあまり意味をなさなくなるでしょう。
意思決定の再キャリブレーションを継続的に行う必要があり、AIはここを助けてくれるでしょう。

GoalProfitがもたらすソリューションについての説明をお願いします。
モロゾフ:GoalProfitは世界初のローコードによるリテール最適化プラットフォームです。実用的なインテリジェンス・インサイトのプラットフォームを提供することで、小売業者の利益促進を支援します。
SaaSプラットフォームは、内部・外部データを利益増に変換するのに役立ち、お客様はカスタマイズされたインテリジェンスアプリケーションを構築することができます。

どのようにソリューションは機能するのですか?
モロゾフ:以下のルーチンによって機能します。
- お客様のご要望のお伺い
- お客様のデータをGoalProfitクラウドに読み込む(商品、店舗、価格、売上、在庫など)
- モデルを構築
- ルールとダッシュボードの設定
- 最適化の実行と価格推奨の取得
- 店舗での承認・実行
- 効果測定
ライバルは? サービスの優位性を教えてください。
モロゾフ:小売業における価格最適化のためのソリューション市場は20年以上と、かなり成熟しています。50社以上のITベンダーが同様のソリューションを提供しています。
GoalProfitは、ローコードツーリングによる独自の高速データ管理技術を持つ唯一のソリューションです。お客様ごとにツールをカスタマイズし、テーラーメイドの体験をもたらすことができます。
今後の予定を教えてください。
モロゾフ:私たちはグローバルに成長します。EU、米国、ラテンアメリカ。すべての大陸と国で新しいチャンスを探しています。
プロモ、マークダウン最適化、リテール分析、B2Bプライシング、需要予測など、製品ポートフォリオを拡大する予定です。
長期的には、データ集約型アプリケーションを構築する新しい方法として、当社のプラットフォームを市場に導入していく予定です。
社名:GoalProfit
設立:2021 テキサス US
創業者:Maxim Morozov
資金調達:65万ドル(プレシード 2022/3)
分野:小売業効率化
(Photo: GoalProfit, https://www.goalprofit.com/)