【GOffee】好きなカフェのコーヒーが会社の受付で受け取れるデリバリー型ゴーストコーヒー

GOffee

GOffee社は「好きなカフェのコーヒーが会社の受付で受け取れるデリバリー型 ゴーストコーヒー 」を提供している。

2020年から始まった新型コロナウイルスの流行は、カフェ及び喫茶店などコーヒーを提供する事業者にとって甚大な影響を与えているが、それ以前から、現代の消費者ニーズへの対応に苦労していた。

会社へ出社する前に大好きなカフェや喫茶店でコーヒーを一杯飲みたいと思ったことのある人は多いのではないだろうか。しかし、コーヒーを飲むためには店舗で列に並ばなければならず、モバイルアプリなどの事前注文システムを導入している店でも消費者には待ち時間が発生している。

忙しい朝の時間帯は、この少しの待ち時間で店舗に行かないという選択肢を取る消費者が多く、余裕を持って家を出たとしても、好きなカフェや喫茶店が通勤ルートに無いと、一番飲みたい朝の時間帯に好きなコーヒーは手に入らない。

2018年9月にニューヨークで創業したGOffeeは、様々なカフェや喫茶店からコーヒー豆を仕入れてメニューを再現する新しい手法( ゴーストコーヒー )と独自のデリバリー方法により、ニューヨークの多忙なオフィスワーカーを中心に、朝の最高の一杯を届けている。

ユーザーは、専用アプリでスターバックスコーヒーやブルーボトルコーヒーなど好きなカフェブランドのメニューを当日の朝7時までに選択しておけば、オフィスビルの受付などで名前入りの専用カップで受け取ることができる。飲んだ後は、施設ごとに設置してある回収ボックスなどに置いておけば、GOffee社のスタッフがまとめて回収に来てくれる。

また、飲み終わった専用カップは同社が提携する専門企業が徹底洗浄し、再利用することでプラスチックや紙カップの廃棄物を削減することができ、環境にも配慮されたサステナブルなビジネスモデルとなっている。

GOffeeは創業した2018年から成長を続けており、2020年に始まったコロナ禍にも適応し、ビジネスモデルをB2BからB2Cにピボット。収益を伸ばすことに成功した。今後、ボストン、シカゴ、サンフランシスコ、ロンドンなど配達地域を拡大していくとのこと。

スタートアップ バリュー

並ばず受け取り

専門店でしか出せない行きつけのコーヒーの味、そして朝の行列で諦める。GOffeeが始まったニューヨークの街、マンハッタンでは珍しくない光景だ。GOffee創業のきっかけはここからスタートしている。

オフィスでの会議や受付のデスクスペースなど、消費者が飲みたい味を受け取りたい場所に届ける。カップには自身の名前が書かれてある。

戦略的パートナーシップ

GOffeeはビルの家主と戦略的パートナーシップを結んでおり、ビル居住者への浸透率は19%を達成。 テナントには、ロビーやラウンジでコーヒーを受け取り、飲み終わったら空のカップを置けるように回収場所が設置されている。ビルのアメニティーとしてコーヒーデリバリーを提供。

本格派の味を特別なカップと共に

毎朝バリスタがオーダーを確認し、GOffeeラボでドリンクを作る。それぞれのドリンクは、ネームタグが付いたエコフレンドリーなカップに注がれる。カップは飲み物を3時間温め&冷やし続けられる特別性で、再利用可能と、環境にも優しい。

COMPANY

社名:GOffee

設立:2018/1 ニューヨーク US

創業者:Coumba Ndao

資金調達:120万ドル

分野:コーヒーデリバリー

(Photo: GOffee, https://www.goffeeshop.com/


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