【IntelliCUP】完全ハンズフリーな飲料ディスペンサー

IntelliCUP

IntelliCUP(インテリカップ)社は、「飲料水のディスペンシングと決済の一体化を可能にしたプラットフォーム」を提供している。

IntelliCUPは、特許取得済みの「パーフェクト・サーブ」技術を使用。再利用可能なNFCチップをサステナブルなカップに組み込み、管理サーバーや銀行プラットフォームと通信することでシームレスなキャッシュレス決済と衛生的なハンズフリーディスペンサーを可能にしている 。これは消費者と加盟店の双方にメリットをもたらす。

これまで大勢の人が集まるイベントでの飲料提供サービスには大きな課題があった。

  • 効率の悪さに起因する行列
  • システム化されておらず、遅く煩雑なマニュアル
  • 衛生面での接触リスク
  • 大量の廃棄物とフードロスを伴う労働集約型作業

ビールメーカーがこれらの課題によってブランド・エクイティの損失を招くことは必然である。

ケープタウンにあるセイルトレーニング・アカデミーでは、IntelliCUPの無人サービスで6カ月に5,200杯のビールやジントニックが消費された。速さと安定したクオリティを提供できる同サービスは利用者のほとんどがリピーターとなり、提供開始から6ヶ月もの間スムーズな運用が実施された。

飲料メーカーはIntelliCUPを導入することで、店舗内だけでなく天候などから影響を受ける野外でも、小売店で陳列されている物と同等に安定した品質でドリンクを提供できる。さらにディスペンシング中は消費者に1対1でのコミュニケーションを提供することが可能となり、ドリンクサーブを受け取るまでの15秒間が待ち時間から、ブランド側から特別なクーポンやニュースなどの新しい情報を受け取る時間へと変化する。

主な実績

  • シックスウェイズ・スタジアム
  • ペパーミント・バー音楽コンサート
  • リキッド・レジャー・ウィンザー
  • PGAイベント(移動式ユニット)

提携

  • ライブネーション、マンチェスター&バーミンガム (カールスバーグ)
  • Incipio、Giovanni's等のレストラングループ
  • SnoBaronsスノーモービル・フェスティバル

調達要求額&投資リターン

現在IntelliCUP社は主要市場での成長を促進するためのステージとして、「75万ドルの資金調達」を市場に提示している。尚、インテリカップは開発、特許取得(ヨーロッパ、イギリス、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、中国、そして日本等)、PoC契約に基き、この調達額に対する投資リターンを「株式の10%」と定めている。

スタートアップ バリュー

15秒で「注ぎ」と「決済」が同時完了

  • モバイルで簡単に操作可能
  • キャッシュレス、衛生的
  • ディスペンシング中に消費者に他の価値を提供、差別化されたブランドエクイティを確立
  • Covidトラック&トレースオプション

後付けと移動に対応

既存のコールドチェーン・インフラに組み込むことも、移動式ユニットに実装することも可能で、導入のハードルが低く、群衆の移動に合わせた柔軟な運用も可能である。

環境維持を前提

人員によるフードロスを無くす。また、リサイクル可能なカップ、生分解性のカップ、再利用可能なカップ、ユニークなスタイルのカップを使用することで、会場の二酸化炭素排出量を既存のシステムで管理が可能。

COMPANY

社名:IntelliCUP/インテリカップ

設立:2015/9 南アフリカ

創業者:Stockdale Brian

資金調達:162万ドル 総調達

分野:ビバレッジIOT

(Photo: IntelliCUP, https://www.intellicup.com )


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