
MentorMe株式会社では、起業家とメンターのマッチングサービス「MentorMe」を運営している。従来、手間や時間がかかったメンター探しをオンラインで簡単にマッチングできる、画期的なサービスだ。
メンターサービス分野で注目を集めているMentorMe株式会社、そのバリューを創業者の伊藤 啓二氏に取材した。
スタートアップ バリュー起業したきっかけについて教えてください。

幼い頃から自然が好きで、「ビジネスで社会課題の解決に貢献したい」という想いがあり、起業をしようと決めていました。
とはいえ、最初は何をしたらいいのかわからず、まずビジネスを学ぶために株式会社リクルートに入社し、アドテク関連の新規事業に従事いたしました。
3年ほど勤めたあと、今度は社会課題の現場を知るため、途上国を中心に10ヶ月ほど世界一周を実行。世界一周では、さまざまな社会課題の現場を目の当たりにしました。
途上国を中心に実際の課題やその原因を見ていくなかで、シェアリングエコノミーの可能性を感じ、シリコンバレー発のクラウド型翻訳スタートアップ株式会社gengoで修行をしました。同様の座組みを活かして、子ども向けグローバル人材サービスを展開する株式会社SelanをCo-founder / COOとして経営。同社はGoogleアクセラレータプログラムに選抜され、現在はマネックスグループに参画しています。
2019年からは、ビジネスで社会課題を解決する「angleグループ」の第1号として、MentorMe株式会社を設立。2021年2月には「ゲームチェンジャーを加速することで、世界の進化を加速する」 MentorMeサービスを正式にリリースしました。
同サービスは、「既存の起業支援システムは一部の起業家に偏っており、社会課題に取り組む多くの挑戦者たちはメンターへのアクセスが少なく、事業成功率を高めにくい」という課題に取り組んでいます。リリースからこれまでに、上場一部企業やダライラマから賞を授与された社会起業家など、幅広く支援してきました。
サービスの概要について教えてください。
「MentorMe」は、挑戦者とメンターのマッチングサービスです。起業家や社会起業家、社内起業家といった挑戦者を、1,000名以上のメンターがサポートします。
単発・継続でのメンタリングにはもちろん、新規事業プログラムの企画から運営もハンズオンでサポート可能です。また、研修やイベントの企画も支援しています。
具体的な活用シーンを教えてください。
▼相談事例
・起業したいものの、何から始めたらいいかわからない
・事業アイデアはあるもののビジネスモデルがうまく描けず、サポートしてほしい
・資金調達やイグジットプランを相談したい
・社員には相談しにくい経営の悩みを相談したい
・DXや新規事業の担当者に抜擢されたけれど、何から始めたら良いかわからない
・社内新規事業がなかなかうまく進まない、人手が足りない
▼実績
・サービスリリースから約1年半で4,000時間以上のサービス提供
・メンターは1,000名以上
・顧客満足度92点(100点中)
・選抜した社会起業家の無償支援も実施
競合他社に打ち勝つ優位性、「MentorMe」が選ばれる理由を教えてください。
従来のメンターは人の紹介が基本だったため、出会うまでに手間や時間がかかったり、紹介者に気を遣わないといけなかったりなど、ストレスが多くありました。また、そもそも出会える確率自体が低いという課題もありました。
弊社のサービス「MentorMe」では、そのような課題を解決できます。起業家とメンターをオンラインでマッチングするので、アクセシビリティが非常に高い点が特徴です。
またメンターの属性や品質も強みです。机上だけではなく、実際の経験を積んだプロ人材が多数登録しているため、事業成功率をより高められます。
サービス拡大のためのマーケティングプランを教えてください。
地道に認知活動をしています。
特にお客さまやメンターの皆さまからのご紹介が多く、この点は非常に嬉しいです。一方でまだまだできることはあるので、より多くの方に知ってもらえるように頑張っていこうと思います!
会社として今後の展開を教えてください。
海外のスタートアップ支援実績の件数が増加しつつあるため、海外へ展開する予定です。また、若者向けのプログラムを自治体と協議・連携しながら開発しております。
社名:MentorMe株式会社
設立:2019年
創業者:伊藤 啓二
分野:起業家とメンターのマッチングサービス