【Mote】時間を節約し、情報を立体的にするボイスノート

Mote

Mote(モート)社は、「どのデバイスからでもアクセスできる音声フィードバック」を提供している。

共有されたアイデアを処理するための時間が必要であったり、対面式の環境で参加することが困難であったりと、多くの生徒にとって、クラスでのディスカッションは大きな課題となっている。GoogleスライドにMoteを組み込むことで、教育者は物理的な教室の枠を超えて、学生が非同期オーディオを介してクラスのディスカッションに参加できるデジタルスペースを作ることが可能。ディスカッション全体がアーカイブされるので、先生も生徒もMoteで共有したディスカッションをいつでも再確認できる。

Mote社のChrome拡張機能は、ユーザーが文書や課題に対して音声メモによるコメントやフィードバックを提供できるようにするもので、教育現場や職場でのフィードバックを改善するためのソリューションの基盤となっている。。

同社の音声メモは、自動タイピングや翻訳機能もついており、既に100万人以上のユーザーに利用されている。「Google for Education」のパートナーでもある。

スタートアップ バリュー

オーディオで創造性を育む

教室でのポッドキャスティングは、教育者が活用できる創造的な手段であり、生徒が自分の考えを共有したり、独自のストーリーを語ったり、音声を使って自分の視点を表現したりできる。

従来のポッドキャスティングは比較的複雑で、コンテンツの企画だけでなく、音声の取り込み、編集、公開に慣れている必要があり、複数のステップを踏むことが多い。技術的なプロセスがあまりにも大きな障壁となり、生徒に音声で自分を表現する機会を与えることができない人もいるだろう。

Googleスライドのモートは、生徒がマイクロポッドキャストを作成できる理想的なソリューションだ。技術的な障壁に悩まされることなく、90秒のオーディオクリップであるモートを単一のポッドキャスティングツールとして使用することで、教室での創作活動への参入障壁が低くなり、すべての生徒が創作活動に参加できるようになる。

ナレーション付きストップモーションの創造

ストップモーションアニメーションは、生徒が授業で学んだ概念や語彙、アイデアの理解度を示すための創造的な表現方法である。ストップモーションアニメーションの作成プロセスは、Googleスライドだけで完結することができ、チームはモートを使ってGoogleスライドに音声を追加。ストップモーションの作成プロセスを音声ナレーションでレベルアップできる。

反転学習

反転学習とは、環境に応じて指導を行う教室の強力なフレームワークである。これは、「プライベート/個人スペース」と「グループ/コラボレーションスペース」の2種類の場所に分けて考えることができる。

従来は、グループスペースで教育が行われ、教育者がグループ全体にコンセプトを教えり。その後、生徒は個人スペースでそのコンセプトを継続的に練習したり、問題を解決したり、あるいはコンセプトに取り組んで適用したりが求められる。

反転学習では、個人スペースは概念の導入や指導に最適であり、グループや共同スペースでは、教育者が存在し、応用や練習、相互作用を指導することで、グループや集団スペースに最適であるという考えを推進している。

ビデオは反転授業において重要な役割を果たす。高画質のスクリーンキャストや指導用ビデオは、教育者が反転授業の指導要素として簡単に利用できるからである。

反転学習モデルにMoteはとても相性が良く、同社の音声を反転学習に組み合わせることで、教育者は文脈を作り、舞台を用意し、生徒が自分でビデオを見るための準備が行える。生徒が新しい教育ビデオを見る準備をしているときに、先生の声を聞くことができるインパクトはモートならではである。

Googleスライドで反転学習体験を作成するプロセス全体で、例えば先生がYouTubeにMoteで音声を加えることで、リッチで質の高い反転学習を行うことができる。

COMPANY

社名:Mote/モート

設立:2020/1 サンフランシスコ US

創業者:Will Jackson, Alex Nunes

資金調達:170万ドル(シード 2021/3)20万ドル(プレシード 2020/10)

分野:ボイスメモ

(Photo: Mote, https://www.mote.com )


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