
Mycocycle(マイコサイクル)社は、菌類を用い廃棄物から毒素を除去し、バイオベースの材料オプションを開発している。
屋根の取り外しにおいて、現在大量の廃棄物を出していることが危惧されている。単なるゴミではなく、建設や解体際に発生するデブリであり、深刻である。

これまで、屋根材業界をはじめとするアスファルトメーカーや化学メーカーは、製造した製品が最終的に有害成分で汚染されていたため、ゼロ廃棄を実現することができなかった。
Mycocycle社は長期的な循環型経済市場を創出するために、マッシュルームをはじめ菌類を用いた廃棄物管理サービス(特許出願中)を提供している。


建設廃棄物のリサイクルの分野で注目を集めているMycocycle社、そのバリューを創業者でもありフォーブスNext 1000にも選出されているJoanne Rodriguez氏に取材した。
スタートアップ バリュー創業のきっかけについて教えていただけませんか?
Joanne Rodriguez氏(以下、ロドリゲス):建設・解体廃棄物は、埋立処分される廃棄物の中で4番目に多い廃棄物です。この大量の廃棄物は非常に有毒で、かさばることから多くの場所を占めるため、現在世界的に大きな制限を課す方向となっています。
私は30年以上にわたって建築資材業界で働き、C&D(建設廃棄物)が廃棄物管理部門と環境に与える負担を目の当たりにしてきました。
Mycocycleの役割は?
ロドリゲス:我々は、応用真菌学を使って廃棄物から毒素を除去し、新しいバイオベースの材料を作り、再利用することでこの問題に取り組んでいます。
その方法として私たちは、マッシュルームにゴミを食べるよう訓練しています!
どのように機能するのですか?
ロドリゲス:研究室で調合した真菌を廃棄物の流れに接種させ、毒素を除去し、つまりリスクを失くします。
そしてわずか4週間で使用可能なマッシュルームベースの副産物を作り出します。特許出願中のプロセスです。

競合他社は?
ロドリゲス:現存する技術すべてが競合といえます。現在、廃棄物は燃やされるか、埋められるかしています。廃棄物管理部門は、これを簡単に処理する方法と考えていますが、私たちには場所がなく、時間がありません。
Mycocycle社の競合優位性は?
ロドリゲス:マッシュルームは何世紀にもわたって地球をきれいにしてきました。私たちのプロセスは、自然の力を利用し、わずか4週間で廃棄物のストリーム(流れ)を価値のあるストリームへと変えます。
将来の計画は?
ロドリゲス:真菌学とマイコレメディエーションのプラットフォームを向上させ、産業プロセスを改善し、循環型経済を生み出すことです。

社名:Mycocycle
設立:2018 US
創業者:Joanne Rodriguez
資金調達:シード
分野:廃棄物リサイクル
(Photo: Mycocycle, https://mycocycle.com/)