【株式会社ワンノブアカインド】各マンションの物件概要から資産価値、適正相場、居住者の口コミがわかる情報サイト「マンションレビュー」

株式会社ワンノブアカインド

株式会社ワンノブアカインドでは、各マンションの物件概要のほか「資産価値」「適正相場」「居住者の口コミ」がわかる情報サイト「マンションレビュー」を運営している。年間の訪問ユーザー数は約1,500万人(2021年)。会員登録は無料で、登録会員数は2022年10月に60万人を突破した注目のサービスだ。

ほかにも「不動産×ビッグデータ×AI」の領域でさまざまなサービスを提供し、不動産テック業界で注目を集めている株式会社ワンノブアカインド、そのバリューを創業者の川島 直也氏に取材した。

スタートアップ バリュー

起業したきっかけについて教えてください。

「起業」を初めて意識したのは、大学生の頃でした。きっかけは、友人の父からITサービス業で実際に起業した際のエピソードを伺ったこと。そこで、「起業」が現実に選択できるものであると初めて実感しました。

もともと「目標を立て、そこにチャレンジすること」が好きな性格もあり、自身の一度しかない人生を考えるなかでより面白そうなことをしたいという気持ちが勝って、「30歳までには起業しよう」と決意。大学卒業時にはすでに起業を志して、成功者の方々とお会いできる機会が多そうな不動産業界に就職しました。

起業する際に、小資本でも成功する可能性がもっとも高いのはITサービス業だと考えましたが、当時の自分にはまだビジネス経験が乏しく、いきなり新たなサービスを作れる能力が備わっていませんでした。不動産業界は、高額な商品を取り扱いながら、営業とマーケティングの知識やノウハウを学ぶことができ、起業までの短期間でもっとも成長できる業界だと感じて選んだので、「何か起業のネタはないか」と常に考えながら日々の業務に取り組んでいました。

不動産営業の仕事はおもしろく、それなりに上位の営業成績を収めて、各エリアにて何百、何千もの住み替えを検討しているお客様とお会いする日々。そこで、ご要望に合う物件情報をひたすら収集し、ご紹介・契約を繰り返すなか、起業のヒントとなる気づきがありました。

それは、「不動産業(不動産流通)は情報産業」であるということ。

当時「食べログ」「クックパッド」といったユーザー投稿型のサービスが定着しはじめた頃です。不動産は人生で一度きりかもしれない高額な買い物だからこそ、物件購入前に得られる情報はとにかく何でも知りたいというニーズを日々の業務で実感していました。そこでユーザーが求める情報を提供できれば、ビジネスになるのではと考えました。

そんな思いを具現化するべく、同期入社の仲根臣之介(当社専務取締役)とスタートしたのが、当社サービスの「マンションレビュー」です。

「マンションレビュー」の概要について教えてください。

展開サービス名:マンションレビュー
マンションレビューは、当社が2010年より運営している不動産情報サイトです。各マンションの物件概要のほか、「資産価値」「適正相場」「居住者の口コミ」がわかる情報サイトで、年間の訪問ユーザー数は約1,500万人(2021年)。会員登録は無料で、登録会員数は2022年10月に60万人を突破しました。

マンションの購入・売却前に本サイトを確認し、相場や物件への評価を把握しておくことで、「後悔しない不動産取引」が実現できるとユーザーから高い評価を得ています。

【適正相場とは?】
たとえば、500mlのペットボトル入りの水が1,000円で売られていたら、その価格が「高い」ことは判断できます。それは、多くのユーザーが日々の買い物のなかで100円程度が「相場」だと理解しているからです。

一生に一度、あるいは二度あるかどうかの「マンション」購入の場合、その「相場」をご存知ないという方がほとんど。購入したいマンションが5,000万円で販売されていても、その価格が適正かどうかの判断にはまず情報が必要です。

物件の過去の販売価格を把握し、5,500万程度が相場だと知ることができれば「割安」。4,500万円程度が相場だと知ることができれば、「割高」だと判断できます。しかしその相場情報をマンションごとに自力で収集するには、非常に長い時間・大きな労力がかかります。

「マンションレビュー」はその相場情報の収集を2009年から行っており、蓄積されたデータを物件ごとに公開しています。そして相場情報だけでなく、物件概要や口コミなど、物件に関するあらゆるデータをまとめて確認することが可能です。

この膨大な情報が、マンションを購入しようとしているユーザーの正しい判断への一助となっており、「後悔しない不動産取引の実現」につながっています。

具体的な活用シーンを教えてください。


本サイトは、マンションの購入などの取引を検討する際に、居住者の口コミも含めた物件情報を詳しく調べられます。さらに、その販売価格が適正であるかどうかの判断に活用していただけます。

例)「渋谷ヒルズ」の中古マンションが5,000万円で販売中(渋谷駅徒歩10分、築10年、70㎡)→「マンションレビュー」内の該当物件ページにて、その価格が「適正相場」、あるいは「割高」「割安」であるかが確認可能。

本サイトで相場を確認しておくことで、ユーザーは適正相場を把握し、割高な価格での購入を避けられます。また、相場以外の物件情報もまとめて確認可能です。

競合他社に打ち勝つ優位性、「マンションレビュー」が選ばれる理由を教えてください。


「マンションの口コミだけが見られるサイト」や「マンションの適正相場だけが見られるサイト」は存在します。しかし、マンションの「資産価値」「適正相場」「口コミ」がひとつのサイトで、なおかつ無料会員登録で見られるサービスは「マンションレビュー」のみです。

2009年から収集・蓄積しているビッグデータは、他の類似サイトよりも豊富。マンションの情報量については日本一多いサイトであると自負しています。

サービス拡大のためのマーケティングプランを教えてください。


「マンションを買おうとしている人」「マンションを売ろうとしている人」が必ず「マンションレビュー」に触れるよう、もっと露出を拡大したいと考えています。

基本はSEOでの集客がメインとなっていますが、今後は公式SNSのさらなる活用や、インフルエンサーとのタイアップ企画なども実施を検討中です。

会社として今後の展開を教えてください。


「マンションの売却」を検討しているユーザーに向けた新規サービスを近日公開予定。

マンションの売却についても、人生に一度あるかどうかというアクションなので、ユーザーがノウハウを持っていない領域だといえます。マンション購入の際にご提供した「価値」をマンション売却時にもご提供することで、「マンションを売るなら、マンションレビュー」とユーザーに想起していただけるようなサービスに育てたいと考えています。

採用活動はしていますか?


株式会社ワンノブアカインドでは、常に人材を求めています。

エンジニア、デザイナー、コンサルティング営業、ディレクター、マーケティングの全職種で募集中です。スキルアップを求め、自ら考え、行動できる方を求めています。

※募集内容の詳細は採用サイトをご確認ください。

COMPANY

社名:株式会社ワンノブアカインド

設立:2009年9月10日

創業者:川島 直也

資本金:3179.9万円

分野:不動産メディアサービス・Web制作・広告代理業務


スタートアップレビューでは厳選されたスタートアップ企業にのみ直接取材、掲載許可をいただいて記事を発行しています。
現在日本で成功しているサービスも、海外スタートアップから着想を得てローカライズされたものが多くあります。次のビジネストレンドとアイデアのアップグレードにお役立てください。