
Predly Technologies(プレッドリーテクノロジーズ)社は、地球のデジタルツインを構築し、最先端の空間解像度でリアルタイムの環境データを提供している。

気象変動は、あらゆる人々の日常生活に深く関わっている。人々の安全を左右し、洪水により数時間で村一つを消してしまうこともあれば、太陽光発電や自律走行車の精度にまで影響を及ぼす。
プレッドリー創業者のMarvin Gabler(メルビン・ギャブラー)は、「実際の天候そのものを気にする人はほとんどおらず、それが活動に与える影響にだけ関心がある」という。例えば電車の運転士は午後9時、1時間に9mmの雨が降り、西から秒速16mの風が吹くといった情報が必要なのではなく、悪天候のため、ルートセクション141から143まで時速15km遅く運転すべし、という情報が知りたいのである。プレッドリー社は天候情報を正確に予測するだけでなく、顧客が必要とする形で伝えることを心がけている。
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正確な気象データ
プレッドリー社によると、多くの気象会社が観測・予測データを政府機関から入手しており、このデータはあまり正確ではないという。同社では、IoTデバイス、車のセンサー、スマートシティのセンサー、さらには最先端の超小型衛星から測定値を収集している。正確さの一例として、同社の本社があるベルリンでは、ドイツ気象庁の25倍の測定が可能で、最先端のストリートレベルの計測値を収集している。
環境と人間の共存
プレッドリー社では、適切なデータとツールで企業や政府を支援し、環境パラメータがビジネスや人々に与えるリスクと影響を最小限に抑えるだけでなく、環境と人間の行動の相関関係を理解し、可能な限り長く持続可能な共存を目指している。
社名:Predly Technologies
設立:2021/5 ベルリン ドイツ
創業者:Marvin Gabler
分野:環境データプラットフォーム
創業者
Marvin Gabler(メルビン・ギャブラー) 。アーヘン工科大学など、複数の大学で経済工学、バイオテクノロジー、コンピュータサイエンスを学びながら起業。2019年からは、ドイツの大手気象会社であるQ.met GmbHで、気象・環境データの分野で勤務。
研究開発の責任者として、Q.metの内部データ処理を担当し、リモートセンシング、ハイパフォーマンス・コンピューティング、人工知能の分野を習得。2020年には、Q.metとRheinMain University of Applied Sciencesと共同で、IoTとAI分野での天気予報に向けた研究プロジェクトを開始、Predly社の礎となる。
気候変動は人類発展にとっての脅威人類が発展すればするほど、環境による被害も大きくなります。それらの影響を事前に知り、予測することが私たちの使命です。世界をより持続可能な場所にします。Marvin Gabler

(Photo: Predly Technologies, https://predly.com/)