【SOICO株式会社】あらゆるストック・オプションの設計および評価、株価算定業務のコンサルティング

SOICO株式会社

SOICO株式会社では、信託型SO(タイムカプセル ストック・オプション)をはじめとした、あらゆるストック・オプションの設計および評価、株価算定業務のコンサルティングをしている。メンバーは経営者やイグジット経験者、エンジェル投資家としても活躍するIPO経験者等で構成されたプロ集団だ。

さまざまな企業から注目を集めているSOICO株式会社、そのバリューを茅原 淳一氏に取材した。

スタートアップ バリュー

起業したきっかけについて教えてください。

上場企業のKLab株式会社にて、信託制度を活用したストック・オプション(以下、信託型SO)の実施責任者を務めたことがきっかけです。私は監査法人からゲーム会社のKLabに転職し、経営企画にて資金調達や事業再編など多岐にわたる業務を担当させていただきました。そして、そのなかのひとつが信託型SOの実施でした。

信託型SOは新しいスキームです。当時の上場企業では導入の前例がなく、東証・金融庁など関係各所との調整のほか、国税庁・所轄税務署に対してスキームに関する事前確認を行う必要がありました。

一方の運用面では、ポイント制度の設計やポイントの管理、各種エビデンスの作成といった各種業務に携わり、このスキームの設計から運用・SO行使まで、ひと通りすべてを経験することとなりました。

その結果、上場企業初の信託型SO実施とあって、KLab同様にストック・オプション制度の導入検討を行う企業から数多くのお問い合わせをいただきました。話を聞いていくなかで、ベンチャー・スタートアップでは資本政策に大きな課題感があるとわかり、新規事業としてストック・オプションを中心とする資本政策のコンサルティング事業を分社・独立することを決意。2018年1月にSOICOを設立しました。

サービスの概要について教えてください。

サービス内容は、信託型SO(タイムカプセル ストック・オプション)をはじめとした、あらゆるストック・オプションの設計および評価、株価算定業務の対応です。

SOICOは起業経験のあるメンバーや経営者、イグジット経験者、エンジェル投資家としても活躍するIPO経験者等で構成されています。スタートアップやIPOをすでに実現している成長上場企業のための、資本政策コンサルタントチームです。実際に経営者として体験した悩みとヒアリングをもとに、最適な設計をご提案し、導入・運用まで一貫して支援いたします。

上記のほか、CFO業務専門のスキルシェアサービス「シェアリングCFO」や、上場企業向けに株式報酬の比較検討や制度設計・導入支援を行う株式報酬制度コンサルティングなど、資本政策の問題をファイナンスとテクノロジーの力を駆使して解決する事業を展開しています。

また近年、世界的な潮流になりつつあるESG経営や女性活躍推進の流れを受け、女性社外役員の登用を支援する「JOTORY(ジョトリー)」を提供しています。

具体的な活用シーンを教えてください。

ストック・オプションは、役職員のモチベーション向上のためのインセンティブ、優秀人材の採用・リテンション、経営陣の株式持分の回復といった目的で活用されます。

ストック・オプションはおおまかに、発行に際して払込の必要な「有償ストック・オプション」と、払込の必要がない「無償ストック・オプション」の2つに分類されます。SOICOではこれらに加えて、信託型SO(タイムカプセル ストック・オプション)やM&Aに対応したスキームを選択することも可能です。

税制や付与対象者の範囲といった点でそれぞれ異なる特徴があることから、SOICOでは会社の状況をお伺いしたうえで、最も効果的なソリューションをご提供しております。上場・未上場企業向けを問わず、国内随一の実績を持ち合わせている点が強みです。

競合他社に打ち勝つ優位性、「SOICO」が選ばれる理由を教えてください。 

日本で発行できるすべてのストック・オプションスキームを取り扱っているため、クライアントのニーズに応じたスキームを設計できます。

そのなかでも信託型SO(タイムカプセル ストック・オプション)は、ストック・オプションを信託に一定期間保管することで、従来のストック・オプションの問題点を解決する、新しいインセンティブスキームです。従来のストック・オプションと異なり、割当先や付与比率をあとで決められるため、実際に役職員のパフォーマンスを見てから、実態に基づいて公平に付与できるという利点があります。

また、信託型SOの導入支援ができる会社は限られているなか、弊社では肝となるSOを配布する際のベースとなるポイント制度や、それをいかに適切に運用していくかについて、ポイント制度の設計・運用に関するサポートまで一気に通貫できます。私の実務経験にもとづいた、他社にはマネできない大きな強みです。

さらに、ストック・オプションや株式報酬を専門にしている弁護士、会計士、税理士、評価会社を社内に抱えているため、会計・法律・税務のお問い合わせを弊社窓口に一本化できます。そのため、発行実務担当者が個別に各専門家にお問い合わせをする必要がなく、業務負担を軽減することが可能です。

サービス拡大のためのマーケティングプランを教えてください。

SOICOでは、ストック・オプションの導入を検討している経営者を対象に、ストック・オプションに関するオンラインセミナーを開催しております。

2年以上定期的に開催しており、累計で1,000社以上のベンチャー企業にご参加いただきました。毎回満足度は80%以上を記録しており、教科書には載っていないストック・オプションや資本政策について網羅的にご説明しております。

さらに個別相談会を設けており、コンサルタントが資本政策に関する疑問にお答えしております。オンラインセミナーは、SOICO公式ホームページやFacebook、Peatix等にてお申し込みが可能です。

会社として今後の展開を教えてください。

ストック・オプション制度導入のサポートのみならず、IPOを見据えた、内部管理体制の構築やCFO・監査役採用に関する総合的な支援体制も強化し、スタートアップ、ベンチャー企業の事業成長に向けた挑戦を後押ししてまいります。

また、昨今コーポレートガバナンスコード改訂の影響、さらには人的資本経営が求められている背景などもあり、上場企業にサービス提供している株式報酬制度コンサルティングのニーズが高まっております。株式報酬制度コンサルティングを通じて、日本の株式市場の時価総額を上げるお手伝いをしていきたいと考えております。

採用活動はしていますか?

SOICOでは、コンサルタントや管理部門人材、BtoBマーケティング人材を募集しております。

【コンサルタント】

業務内容:ストック・オプション発行支援や上場企業向けの株式報酬制度の導入支援・コンサルティング業務、人材紹介事業等に携わります。スタートアップやベンチャーなど多くの企業成長の外部支援者としてサポートしていきます。

【管理部門】

業務内容:今後の組織目標を見越して財務経理分離体制の構築を実現すべく、経理業務を任せられるメンバーを募集しております。

【BtoBマーケティング】

業務内容:オンラインによる「リード獲得」「リードナーチャリング」をご担当いただくポジションです。

COMPANY

社名:SOICO株式会社

設立:2018年1月

創業者:茅原 淳一

分野:ストック・オプションを中心とする資本政策のコンサルティング事業


スタートアップレビューでは厳選されたスタートアップ企業にのみ直接取材、掲載許可をいただいて記事を発行しています。
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