【探所/Tansuo】中国大陸200都市をカバーするオフィス賃貸プラットフォーム

探所

探所(Tansuo)社は、「中国のオフィス検索サービスプラットフォーム」を提供している。

中国コワーキングスペースは、会社がデベロッパーからオフィススペースをリース(多くの場合改装)し、企業に1シート当たり月間1万-十数万円ほどで転貸することが多い。

もともと2006年ごろニューヨークで始まり、全米からヨーロッパへと急速に広がり、その影響は日本にも及んでいる。中国も例外ではなく、シェアオフィス業界の競争は激化している。

探所社は、データベースにある数百万件のオフィススペースの中から、借り手に最適なオフィスソリューションを提案する。インターネットデータとAIを用い、中国オフィスリース業界に革命を起こすことを目指している。

契約後の問題発生や提案にも、WeChatアプリの機能でいつでも対応を求めることができ、アフターケアにも力を入れている。

チームメンバーには大手産業用不動産会社やIT事業開発、それにビッグデータ分析に長年携わってきており、顧客のペインポイントを熟知したチームといえる。

探所のヘッドオフィスは北京の中国世界貿易センター内。

ニューヨーク、タイムズスクエアにあるNASDAQ電光掲示板にて掲載された(2021/9時点)。

スタートアップ バリュー

圧倒的な実績

中国国内の200以上の都市、3,000のスペース、60,000のオフィスビルをカバー。コワーキング、サービスオフィス、工業団地、インキュベーター、アクセラレーター、グレードAおよびBのオフィスビルなどを取り扱っている。

ビッグデータとAIの活用

エリア、オフィスタイプ、予算などでフィルターをかけ、ニーズに合ったオフィスのリストや関連情報をまとめて表示。 すべての情報はオーナーによってアップロードされ、バックオフィスによって信憑性を確認。情報にはオフィス内のHDインテリア写真、ストリートビュー環境マップ、近隣の交通機関、オフィス施設などが含まれるが、加えてネットワーク速度の測定機能も導入した。 すべてのWIFIデータは、ホームオーナーが実際に測定したものである。

シェアオフィスのデータはすべてWeChatアプリで既に公式にオンライン化しているが、オフィスビルのデータものオンライン閲覧機能も次のバージョンで公開する予定。また、探所社は、借り手のオフィスビルごとに従業員の通勤時間とCO2排出量の推定値を算出するための独自の機能を企画・開発した。

市場を透明化する

中国不動産市場は非常に細分化されていて不透明なため、個別のニーズが曖昧に取り扱われ、見落とされがちとなる。探所ではジムやキッチン、授乳室はないか、またはパーテーションの設置は可能か、愛犬は、など、個人のニーズを一度に提出することが可能。

借り手希望者の具体的なニーズに基づいて、最適なカスタムメイドのソリューションをオーナーが企画し、直接連絡する。探所はオーナー提供情報やオファーを一切操作しないとのこと。真実に近い交渉で、アフタートラブルを防ぐ。

COMPANY

社名:探所/Tansuo

設立:2018/10 北京 中国

創業者:Ian Flanagan

資金調達:780万ドル(シード 2021)

分野:シェアオフィス不動産

(Photo: 探所, https://www.tansuochina.com )


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