【webb】暗号資産の相互運用を可能にするプライバシーネットワーク

webb

webb(ウェッブ)社は、「ゼロ知識証明と最先端の分散システム技術を用いて最大のプライベート相互運用ブリッジ」を提供している。

ブロックチェーンはP2P(Peer to Peer)ネットワーク方式によりデータが管理されるため、記録されたデータのプライバシー問題が懸念される。Web3.0の世界ではプライバシーをどのように保護するかが重要な課題となっている。

webbはこのプライバシー問題に対し、「プログラマブルマネーが従来のマネーシステムよりも強力になることを妨げている」と、暗号資産が世界レベルで発揮するインパクトチャンスを妨げていることに懸念を示している。

同社によると、「プライバシー問題は計り知れない進歩を遂げたが、問題の半分しか解決できておらず、今日のプライバシー作成システムは非効率である」とのこと。例えば今日、自分の資産をチェーンで移動させると、プライバシーが失われる。webbが考える理想の世界は、「資産の移動がプライバシーに貢献するような世界を目指すべき」であり、ユーザーがお金を保有または移動する場所にはプライバシーがあって然るべきだと考えている。

webbはすべての新規コミュニティが流動性へのアクセスを求め、それを得るために競争してしまうことに反対姿勢だ。焦点が狭くなり、持続可能ではなくなってしまい、ゼロサムと化してしまうからである。webbのミッションは、Web3.0プロトコルやコミュニティ全体で協力することで、最大限のプライバシーを確保することである。

webbの対策

相互運用可能なミキサー: すべての保有資産と、すべてのクロスチェーン転送は、相互運用可能なミキサーのセットで行われる。webbは資産の預け手や引き出し手だけでなく、これらのアクションが行われるエコシステムも難読化することで、ブリッジングされたチェーンのセット全体でプライバシーを確立する。

アセットの統一表現:保有中および移動中の資産を、相互運用可能なwebb表現で統一。これは、匿名性のセットを可能な限り大きくするためである。マルチチェーンの世界では、資産を共通の表現に統一することが、チェーン全体のプライバシー保護に貢献する。

フルオープンソース:webbはすべてのソースをオープン化しながらビジョンにコミットしており、外部からの貢献者を歓迎している。

協働のインセンティブ:プライバシーを創造することは、本質的に良いもので、望ましいものであるという考えのもとに、開発、デプロイメント、コミュニティの創造、そして特にプライバシーの創造において、協力的なインセンティブを備えたウェブを設計している。webbミキサーを導入し、プライバシーを高めるミッションに参加。

webbが重視するのは、プライベートかつ相互運用性のあるコンポーザブルなツールの構築である。マルチチェーンの世界でプライバシーを成長させるためには、共同でプライバシーを作成できるツールを構築する必要があると考えている。

相互運用可能なプライベート・ブリッジ: クロスチェーンでの資産移動を、プライベートに行うことが可能。広範囲のDeFiアプリケーションをサポートするために、高度に拡張可能なシステムを用意している。

シンプルなフロー

ほとんどのDeFiアプリケーションに対応。

  • デポジット:匿名性の集合体に固定額の資産をプールする。
  • 利回り:流動性を長期的に固定しておくことで、匿名性の集合体にいる時間を長くし、待っている間に報酬が得られる。
  • 引き出し:ロックされた資産を、任意のチェーンで引き出し、ユーザーが通った経路を難読化する。ゼロ知識証明を使って、プライベートに出金が可能。

スタートアップ バリュー

Githubで公開しているもの。

anon

複数のゼロ知識証明バックエンドを用いた基盤のミキサー。

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darkwebb-solidity

Solidityによるdarkwebbプロトコルの実装。

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darkwebb-基盤

基盤内にdarkwebbプロトコルを実装。

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relayer

Webbリレイヤー・ネットワーク。

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webb-rs

Webb Core RustSDK

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webb.js

Webb基盤ツールを設定するためのSDKライブラリ。

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COMPANY

社名:webb/ウェッブ

設立:2020/9 US

創業者:Drew Stone

資金調達:N/A

分野:プライベート相互運用ブリッジ

(Photo: webb, https://www.webb.tools )


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