【Zynq】未来型オフィスを管理するためのオールインワンプラットフォーム

Zynq

Zynq(ジンク)社は、「オフィススペースの管理と最適化を行うプラットフォーム」を提供している。

Covid-19 の感染拡大に伴い、各企業は従業員や顧客との接触による感染リスクを低減するため、リモートワークの導入・推進を迫られた。これにより、リモートワークを前提としたスタートアップ企業のサービスも多く見受けられるようになった。

一方で、完全にリモートワークへシフトできる業種は限られており、withコロナ/afterコロナを見据えてリモート勤務と出社勤務を組み合わせたハイブリッド型勤務へ対応したサービスを望む声は少なくない。

今回紹介するZynqは、ハイブリット型勤務を前提にしたプラットフォームとなっている。同社の実績の1つであるロサンゼルス・ドジャーズ球団もそうだが、どれだけリモートが便利になろうと、現場に人が集まらなければならない、または集まって初めて輝く場所もある。

ドジャー・スタジアム(ロサンゼルス)

Zynqのサービスは、ハイブリット特有の出社組とリモート組の混在により起こりうるコミュニケーション上の複雑化を可能な限り容易に把握できるよう設計されている。従業員のための柔軟な職場環境の構築、オフィスへのアクセス管理、スペース利用の最適化など、さまざまな用途に活用できる。

ドジャー・スタジアムの再開に向けた取り組みにおいて、大きな安心感を与えたことは言うまでもない。観客全員にとって使いやすく、管理者側からは、スタジアムへのアクセスを24時間365日簡単に監視できるツールが数多く提供されている。サルバトーレフェラガモからも利用されている。

スタートアップ バリュー

オールインワン・プラットフォーム

オフィススペースの管理と最適化を行うオールインワンのプラットフォーム。他のサービスとは異なり、デスクの予約から連絡先の追跡まで、1つのプラットフォームで対応可能。

Zynq Workspaceは、オフィスへのアクセスを安全に計画・管理することができるアプリで、従業員は仕事用のアカウントを使ってログインし、オフィスに来る必要があるときにオンデマンドでデスクを予約する。スケジュールや安全なプロトコルを施行して、健康ガイドラインの遵守と従業員の安全が確保できる。

スマートなデスクの予約

AIが予約のパターンを監視・学習することで、個々のユーザーに最適なスペースと時間を提案する。スマートでスムーズな部屋とデスクの予約は、オフィス管理から無駄を省く。

ハイブリッドオフィスを管理

従業員がオンサイトとオフサイトを混在させて働くハイブリッドオフィスを管理。ハイブリッドは世界中で、特に北米やヨーロッパでは新しい常識になりつつある。

ハイブリッドオフィスに最適化するため、操作性に長け、早い立ち上がりのツールとなっている。OfficeやG Suiteと直接統合されているため、新たにアカウントを作成する必要はなく、既存のデータをすべて同期できる。

コンタクトトレーシング

やりとりをトレースすることで拡散を抑制。オフィスでのやり取りを常に監視し、漏洩した可能性のある対象人物にターゲットを絞り、メッセージを送信。

オフィススケジュール

従業員のスケジュールを設定して、自動的にオフィスへのアクセスを許可することも可能。管理職などの特別なグループに特定のデスクを設けることができる。

COMPANY

社名:Zynq/ジンク

設立:2019/6 サンフランシスコ US

創業者:Zerzar Bukhari, David Cottrell

資金調達:15万ドル(シード 2020/3)

分野:オフィス管理プラットフォーム

(Photo: Zynq, https://zynq.io)


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