【株式会社あるやうむ】NFTを用いて地域活性化を推進する最先端企業

株式会社あるやうむは、NFTを用いた発信を通じて、地域経済の活性化を推進する企業だ。最先端技術NFTを自治体に提供し、各地域の魅力を載せたNFTアート作成。そのNFTアートをふるさと納税の返礼品にすることで、納税額の増加、シティプロモーションの加速、関係人口の創出、観光客の誘致などを実現した。

新しい取り組みを積極的に行い、注目を集めている株式会社あるやうむ、そのバリューをCCOの稲荷田 和也氏に取材した。

スタートアップ バリュー

起業したきっかけについて教えてください。

代表の畠中は大学生活で東京を出て、京都と札幌で過ごしているなかで、首都圏と地方の地域間格差を目の当たりにしました。それを解消するために、地方で起業をしようと決意しました。

畠中は行政や街づくりに関心があり、もともと仮想通貨のトレーダーをしていたため、NFTへの造詣が深くありました。それらを組み合わせる形でふるさと納税NFTの事業案を作成。2021年の11月にSkyland Ventures木下さんと出会い、出資を受けたことで、本格的に事業を開始することとなりました。

サービスの概要について教えてください。

株式会社あるやうむは「NFTによる地方創生」を推進する会社です。

日本のGDPの7割は地方が占めているといわれますが、人口減少や新型コロナウイルスの影響による観光産業の低迷等の影響で、地方は元気がありません。さらには、観光名所や人気の名産物を「持つ地域」「持たざる地域」での格差も拡大しています。

そこで、NFTという最先端技術を自治体に提供し、地域の魅力を載せたNFTアートを作成。そのNFTアートをふるさと納税の返礼品にすることで、納税額の増加、シティプロモーションの加速、関係人口の創出、観光客の誘致などを実現し、地域経済の活性化を推進します。

また「DX化」が叫ばれる昨今、行政のDX化は遅れているといわれています。NFTの利活用は、観光市場におけるDXの推進につながるでしょう。

具体的には、返礼品のNFT化はもちろん、NFTを起点に新しい体験を創出したり、NFTを持つことによって得られる特別な体験を施したり、お土産をNFTとして持ち返ったりなどの仕組みを提供しています。

具体的な活動、実績を教えてください。

2022年5月、北海道余市町とともに世界初のふるさと納税返礼品NFTを12万円/種類で54品提供しました。このNFTは、寄付受付開始から3時間ですべての返礼品に対して寄付が集まりました。

その後、ブロックチェーンゲームとのコラボ返礼品を余市町、兵庫県加西市へ提供。さらには、国内最大級のNFTプロジェクト「CryptoNinja Partners」とのコラボを実施しました。余市町、大阪府太子町、京都府長岡京市、福井県坂井市、北海道芦別市に対して「ふるさとCNP」と題したコラボ返礼品を提供した実績もあります。「ふるさとCNP」はそれぞれ3万円/種類、222種類の提供でしたが、すべての自治体において、寄付受付開始から3~5分ほどですべての返礼品に対して寄付を集められました。

今後は、「ふるさとCNP」シリーズを全国の自治体に展開しつつ、アニメスタジオの設立を目指すNFTプロジェクト「Aopanda Party」とのコラボ返礼品の提供も予定しています。新しい取り組みに多くのメディア様に着目いただいており、日経新聞、読売新聞、ワールドビジネスサテライトでも掲載いただきました。

▼余市町第一弾「Yoichi Mini Collectible Collection No.1」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000091165.html

▼「余市町ふるさとCNP2022」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000091165.html

▼「太子町ふるさとCNP2022」、「長岡京市ふるさとCNP2022」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000091165.html

▼「Aopanda Party」とのコラボ返礼品企画「旅するあおぱんだ」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000091165.html

また、観光NFTの事業開発も進めております。実証実験として北海道きたひろ観光協会とのコラボも実施しました。本取り組みも多くの反響をいただいており、日本経済新聞、朝日新聞、北海道新聞などでも誌面掲載をしていただきました。

▼北広島市での観光NFTの実証実験「団欒トラベルノート北広島市~旧島松駅逓~」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000091165.html

競合他社に打ち勝つ優位性、株式会社あるやうむが選ばれる理由を教えてください。

優位性としてまず挙げられるのは、「人材力」です。行政に対峙する力、暗号資産・NFTへの豊富な知見をバランスよく持ち合わせており、この組み合わせだけでも他に見られない特徴だと捉えております。

また、代表が仮想通貨やブロックチェーン業界に長くいることもあり、業界人とのつながりを多く持ち合わせています。結果的に独自の企画力でNFTを設計し、実装するとともに、日本で話題になっているNFTプロジェクトとも積極的にコラボすることで、納税される方が「本当に欲しいNFT」を作ることができています。

サービス拡大のためのマーケティングプランを教えてください。

「CryptoNinja Partners」や「Aopanda Party」のような人気のNFTプロジェクト、Poki氏、鹿間ぐみこ氏のような著名NFTクリエーターとコラボすることで、「本当に欲しいNFT」を作り込みます。また、NFTを持って現地に訪れることで絵柄が変化する仕掛けや、NFTの保有者特典として、特別な体験が得られる仕組みを施すことで、NFTの高付加価値化をします。

今後、ふるさと納税のスキームを用いない観光NFTソリューションも積極的に展開しますが、その場合は観光業界や旅行会社との協業も選択肢に入れ、関係各社と上手く連携しながら事業グロースを図っていきます。

会社として今後の展開を教えてください。

主に3つの方針を考えています。

1つ目は、NFTに特化したふるさと納税のポータルサイトを構築することで、ふるさと納税体験を刷新していくことです。すでにβ版は出来上がっており、2月頃には正式なサイトもリリースできるよう準備を進めています。

2つ目は、ふるさと納税のスキームに限らず、観光NFTも積極的に展開することです。すでに水面下で動いている話があるので、2023年の前半にはいくつかの取り組みを披露できると思います。

3つ目は定量的な目標で、2023年度中に100自治体とコラボできるように、自治体マーケティング・営業を加速して参ります。

採用活動はしていますか?

現在は、具体的なポジションや人数は設けていないものの、弊社の事業に関心があり、弊社に不足している何かしらの領域で強みのある方とはぜひお話をしてみたいです。

ご関心いただけそうな場合、HPの問い合わせフォームよりお問い合わせいただけますと幸いです。

▼問い合わせフォーム

https://alyawmu.com/contact/
COMPANY

社名:株式会社あるやうむ

設立:2020年11月18日

創業者:畠中 博晶

資本金:2,300万円(資本準備金を含む)

分野:キャラクターグッズの製作および販売事業、NFTを活⽤したWebサイトの構築およびコンサルティング


スタートアップレビューでは厳選されたスタートアップ企業にのみ直接取材、掲載許可をいただいて記事を発行しています。
現在日本で成功しているサービスも、海外スタートアップから着想を得てローカライズされたものが多くあります。次のビジネストレンドとアイデアのアップグレードにお役立てください。