【Seam】建物をコントロールするIoTデバイス

Seam

Seam(シーム)社は、「開発者が家や建物をコントロールするためのAPI」を提供している。

AIやIoTを活用して建物から人々にとって有効なデータを収集したり、より快適な環境提供や効率的な建物管理ができるよう、スマートビルディングへの移行が注目されている。

Seam社は、ドアロックの開閉、エアコンや給湯器などの温度調整、照明の消灯など、何百万ものデバイスのコントロールを可能にするIoTプラットフォームを構築している。同社プラットフォームを使用することでSEAM REST APIを通して物理的な自動化が可能。エンドデバイスが理解できる低レベルのプロトコルに変換できるため、ゼロから実装する必要がない。

Seamが設立されたのは、IoTデバイスと対話するアプリケーションをできるだけ簡単に作るためであり、何年もかけ、すべてを抽象化するシンプルなAPIを目指した。認証されたAPIリクエストの作成、デバイス・コマンドの送信、イベントの読み取りなど、Seamの背後にあるコア・アイデアを説明しているガイドが掲載されいている。

スタートアップ バリュー

1つのハブであらゆるデバイスをコントロール

サードパーティのデバイスを接続し、それらを制御するためのユニバーサルハブを構築。

デバイスの接続

電力制限のため、多くのデバイスはレギュラーなWiFiネットワークに接続できず、インターネットにブリッジする必要がある。Seamのユニバーサルハブは、適切なプロトコルを介してそのようなデバイスに接続し、携帯電話またはローカルのインターネット接続を使用して、デバイスをブリッジすることが可能。

信頼性

ネットワークや電源の停止は、IoTデバイスを麻痺させる。Seam Hubは複数のアプリケーションをローカルに実行し、電源やネットワークがない場合でもデバイスが期待通りに動作することを保証。

ネットワークセキュリティ

ファイアウォール内にあるデバイスとの通信は難しく、ネットワーク管理者によってはサードパーティのデバイスが企業ネットワークに入るのを許可しない場合もある。Seam Hubは、ファイアウォールのセキュリティを損なうことなく、これらのデバイスをLANから分離し、インバウンド接続を提供する。

COMPANY

社名:Seam

設立:2020/2 サンフランシスコ US

創業者:Dawn Ho, Sy Bohy

資金調達:12.5万ドル(シード 2020/8)

分野:IoTプラットフォーム

(Photo: Seam, https://www.getseam.com )


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